ヘルムスリー Helmsley Walled Garden
05年にはヘルムスリーの街は通過したのみだ。マーケット・スクエアーのマーケット・クロスと沢山のバイクが印象に残っている。
そのマーケット・スクエアーに遣ってきた。相変わらずバイクが沢山止まっている。
スケジュールの都合でここではマーケット・クロスの写真を撮るだけなのでペイ&ディスプレイをしないで車から降りる。
マーケットクロスと思っていたモニュメントを撮り(写真下左)戻ろうとすると、隣にもう一つ十字がある(写真下左から2枚目)。
どちらがマーケット・クロスなのか? 取り敢えずこちらも撮る。ふと気付くと駐車場の監視員が見回っている。危ない所だ。急ぎ車に戻り出発する。
帰国後調べると、左のモニュメントはこの街ゆかりの第2代伯爵のWilliam Duncombeの像だ。この子孫が現在もこの街の郊外の
"Duncombe Park"にお住まいで、そこのガーデンが素晴らしいとの情報だが、
6〜8月しかオープンしていないのだ。ということは2枚目がマーケット・クロスということか?
保証の限りではない。旅から帰ってこんなことをサーチしてみるのも楽しみの一つだ。正解は見つからなくても良いのだ。
この街のもう一つの"What to see"がヘルムスリー・ウォールド・ガーデン (Helmsley Walled Garden)だ。B1257沿いの美しい姿のヘルムスリー教会(Helmsley Parish 写真右)の反対側の小路を入ったパーキングに車を止める。 ヘルムスリー城(Helmsley Castle)もお隣だが、廃城はパスにしてウォールドガーデンに向かうと入口の元納屋とおぼしき建物にワークショップが立ち並んでいる。 ウェディングケーキやさん(写真上中)、ステッキ屋さん、アクセサリー屋さんなどのショーウィンドーに釘付けになってしまうがショッピングは帰りにしよう。
このウォールド・ガーデンは18世紀、上述のDuncombe Parkのハウスと同じ頃に造られ、その当時はハウスに供給する果物や野菜、切り花などを作っており、
19世紀にはエキゾチックな果物を育てるための温室も造られ20人もの専属ガーデナーが働いていたという。
しかし、第一次大戦などの影響でウォールド・ガーデンは放棄されてしまった。そして、1994年から園芸療法(Horticultural Therapy)を行う
フィーリング・ガーデン(Healing Garden)として再開されたのだ。
温室前から伸びるボーダーは"Double Hot Border"と称しているが、私好みの植栽ではない。他にアウトドアー・ルーム式の幾つかの小さなガーデンがある。
年代を感じさせるオーナメントや手作り感のあるオブジェやファーニチャーも多いのだが、どこか侘しさというかうらぶれた雰囲気がする。
象の鼻から水の出る噴水のある小さなルームはバラ中心の植栽だ(写真下左から2枚目)。まだ出来たばかりのようだが、これからが楽しみだ。
キッチンガーデンと果樹園にかなりの面積を割いている。地元のコミュニティーやボランティアの協力で作っているらしい。
案山子のデザインが素晴らしい。羊もいる所が良い。植物に付けたネームタグはスレート製の手作りで面白い。真似てみたい。
園芸療法は身体的・精神的障害に効果があることは疑わないし確信しているが、それをガーデンの役割と謳うことには私は積極的になれない。
そこに居る人が”安らぎ”、”寛ぎ””癒される”としたらそれで良い。そんなスタンスでガーデニングをしたい。
最後はお楽しみのショッピング。アクセサリーの店"The Bead Workshop"に入る。手作りのアクセサリーと手染めのシルクのスカーフが並んでいる。
知人にスカーフとシルクのブローチ、娘達にビーズのネックレスを求める。ラッピングの動作が遅いこと甚だしい。
「あなたが作ったものですか?」と訊くと「いいえ作家は別にいます」。さもありなん、そんなにのんびりしていたら作品が間に合わない。
話し掛けるとさらに動作が鈍るので黙って見つめる。イラッ。
Address | Cleveland Way, Helmsley, North Yorkshire YO62 5AH |
Telephone | 01439 771427 |
Web Site | Helmsley Walled Garden |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
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